INTERVIEW

この話は、結構いろんなところでしているんですけど、以前、芸能の仕事(インターネットテレビ)をしていて、作家さんやディレクターさんなんかとよく飲みに行ってたんですね。
たいてい新宿で飲んでいたんですけど、みんなはダーツで遊ぶのが好きだったから、ダーツバーにもよく行ってました。
でも私はそこで飲んでいるだけでした。ダーツやったことなかったので、やっても負けるからやりたくなかったんです。

でも、ある時ミニスカートとピンヒールで投げている人がいて、お、かっこいい!って思っちゃって。
その人、三投に一本くらい入るんですよ。真ん中に。
私、ミニスカートもピンヒールも大好きだから、それでできるんだったらやりたい!って思って。
で、その人がダーツを抜いて、帰ってきたら、顔がおじさんだったんですよ。(爆笑)

その時、私はダーツバーで働くのが手っ取り早いって思いました。
ダーツバーで働けば、投げ代もかからない、上手な人も近くにいる、情報も入る、そんな手っ取り早いことないって思って、紹介してもらった店に次の日に面接に行って、始めたのが2010年4月です。

きっかけとなったミニスカートとピンヒールで投げていた方には、それからプロになって優勝した後に、新宿のダーツバーでお見かけした時がありました。
でも私「顔がおじさんだったんです」っていうオチの話をいろんなところで言っていたんで「あなたのおかげでダーツ始めました!」とも、もう言えなくなっってしまって。。

プロになるその日まで、プロになるとは思ってなかったです。
ダーツバーで働いていた時、お客さんと投げるのは楽しかったですけど、練習したりはしていませんでした。

そんな感じでに働いていたんですが、あるダーツバーを辞める直前に、千葉のレディーストーナメントに出てみたら、優勝したんです。
後日、その大会を主催している一人の方が、私がダーツバーを辞めるっていうことを聞きつけて電話をくれたんです。
ダーツを辞めるかもしれないという私に「辞めてほしくないから、ダーツ辞める前に会ってほしい人がいる」って言われました。

そこで紹介された方は、ディーラーさんでダーツバーをやってる社長さんだったんです。
それで、その社長さんといろいろ話をしていたら「ぼくの夢には君が必要だ」って口説かれたんですよ。

その後、その人がやっていたダーツバーで働くことになり、行った初日にプロテストを受けることを勧められ、そこで合格してプロになりました。

レーティング的な感じでいうと、受けたら受かるよって周りにも言われていたんですけど、プロになったところで私どうするんだろ?って思っていたのが正直なところだったんで、自分から試験会場に行くという行動はしなかったんです。

その時は、レーティング12くらいでしたね。女子で12っていうと、やっぱり周りは言ってくれるんで、それで「プロになる」というか、資格は合格となった時にバレルメーカーさんもアパレルメーカーさんも、最初からついてくださったんです。
だからプロになろうと思って、そのために努力したとかはなかったです。

ーーーすごーい!
いやー、だから、そこからがすごい苦労しました。

試合に一度も出たことのない私が、デビュー戦のユニフォームにスポンサーさんが2つ載ってたので「あいつ誰だ?」って感じになっていました。

私はそれが、変な話当たり前だと思っていたんですよ。知らなかったんで。
真っ白なユニフォーム、ポロシャツででている人は自分でそういうのを選んだんだって思ってました。

でも、考えたらそんな訳ないじゃないですか?
みんなそこからスタートして注目してもらって、話し合いができた上でスポンサーについてもらう。
それが、一般的な道のりだって知らなかったんで、それに気づいた時に、
「あ 私の試合じゃない。っていうか私だけの問題じゃない。」って思っちゃったんです。

Ultima DartsもThe Dayも背負っているってことは、その一員としてやらなきゃいけないんだって思ったらすごいプレッシャーに感じちゃって、、練習とかやり始めたんです。そこから。

はじめて一人でダーツ投げに行ったりとかするようになったら、どんどんドツボにはまってしまって、
なんでダーツやってたんだろ?って分からなくなっちゃって。

それまで楽しくて投げていただけだったものが、やらなきゃいけないって使命感に変わってしまったんです。
別に誰からなにかを言われた訳ではないのに、ひとりで追い詰めちゃって苦しくなっていった。というのはありましたね。

ーーー仕事にした途端ってやつですね?
ほんとそう!ラッキーとか思える性格だったらよかったんですけどね。

あります!めっちゃあります。
特に、一昨年のシーズンに優勝した後の去年のシーズンがすごい苦しかったです。

いままでは、ユニフォームを着て、スポンサーさん背負ってスローラインに立つことだけがすごく楽しみで、そのためにだったら、普段の練習やお店の業務がしんどくても頑張れるって思ってたのがその瞬間が一番嫌な瞬間になってしまったんですよね。

ほんとにどこに自分を向けていいか分からなくなっちゃって、、
もう見るのも嫌、ダーツバーに行くのも嫌で、すごい気合い入れないとお店に入れなかったりした時もありました。

お客さんからは、応援してくれてるからこそ「どうしたの?」とか「もう優勝できないんじゃない?」「ピーク終わったね」とか言われたりして。

私の中では、まだピークは来てないと思っているのに、見ている人からすると一回連覇しちゃうと、そこがピークだと思ってしまうみたいで「ピーク終わったね」が一番辛かったですね。

どれだけ気持ちがあっても体が動かなくて投げられなくて泣いちゃったりとかしました。
でも思うんですよね、泣いて入るんならみんな泣いてるなって思うと練習で泣くってことはなくなりましたね。

休日は、休みの前日の夜から飲みだして(爆笑)休みの日の昼くらいに起きます。
それからお風呂にお湯をためて、お風呂の中で本を読んで2時間くらい過ごして、そこからまた飲みに行きます!(笑)

ーーーどんな本を読んでますか?
島本理生さんって作家さんが大好きで、恋愛小説なんですけど。
私、頭の中、少女漫画なので(笑)恋愛小説とか、海外ドラマの「sex and the city」とか洋画とかが大好きなんですよ。
キャメロン・ディアスとかドリュー・バリモアとかアン・ハサウェイとかがすごい好きで、頭の中、そんなことばっかりなんですよ(笑)

ーーーそんな世界観を求めてしまったりするんですよね。
そうなんですよ!なんか「あ、分かる~」ってなりたいんです。赤ワイン飲みながら(笑)

こんな恋愛したいって思いながら見てるんですけど、でも実際はきっと違うんですよね。
ドラマとか映画だから、素敵な場面がクローズアップされてるけど、実際は、その前後にいろいろ修羅場があったりするかもしれない。
分かってるんですけど、でもやっぱり、その素敵な気分に浸って、お酒を飲む!って時間がないと、それがないと堪えられない。(笑)

もう私、ダーツやめたら、なにも残らないと思っているくらいダーツしかないので、

ーーーおおー!
いや、なんというのか、分からないんです。
やりたいと思ってきたこと、目の前のことしかやってこなかったんで、じゃあ、今後10年先のビジョンを教えてくださいって言われても、

ほんとは、「結婚して子供を産んで、素敵なママになりたいです」だったのに、そんなこと言ってる場合じゃない年齢になった今、ダーツを辞めたら、仕事もない。趣味もない。繋がりもなくなるんだな。って思うと、どうなってるのか、漠然としたことすらも考えられないです。

ーーーじゃあ来年もダーツしてる?
まだダーツしてます。
いつも、更新の時期になると「もう辞めようかな?」って思ったりするんですけど、辞めてやりたいことが見つかるまではやろうかな?って結局そこに落ち着いちゃうんですよね。なにやりたいっていうのが今はないので。

だから来年も多分変わらず、ダーツ、ソフトダーツをやって一番になりたいって思ってやっていると思います。